抜け毛には 慢性抜毛根 と 急性抜毛根 の2つの種類があります。
慢性抜毛根(まんせいばつもうこん)
・ヘアサイクル(髪の毛の一生の工程)をすべて経て脱毛した毛根の状態
急性抜毛根(きゅうせいばつもうこん)
・ヘアサイクルの途中で急に脱毛した毛根の状態
|
【毛根の種類】 |
抜毛根を大きく分けると上記に記した、慢性抜毛根と急性抜毛根の2つに大別することができます。
ですが、毛根を顕微鏡(マイクロスコープ)で観察すると いろいろな形・色・模様があることがわかります。
形×大きさ×太さ×長さ×色×模様×付着物×弾力性
とても多くの組み合わせになり多くの種類があります。
今現在 組み合わせについては調査中です。すべての調査が終わるまでには多くの年月・時間が必要でしょう。
しかし 今現在の研究過程においても、それぞれの毛根の状態をデータにとっていくと ある法則があることがわかりました。
その法則に基いて分類すると4つに分類することができます。
|
【抜毛根の4分類】
|
@一次性抜毛根 (慢性抜毛根) 休止期脱毛
A二次性抜毛根 (急性抜毛根) 退行期脱毛
B三次性抜毛根 (急性抜毛根) 成長期脱毛
C四次性抜毛根 (偽性抜毛根)
|
@一次性抜毛根 (慢性抜毛根) 休止期脱毛
(未熟型・早熟型・完熟型・奇形型など)
|
ヘアサイクル通りに各工程を経て抜けた状態の毛根です。
つまり 発毛→成長期→退行期→休止期→脱毛
正常な自然脱毛やAGAなどの抜け毛もこの分類に入ります。
|
一次性抜毛根 完熟型サンプル
(退行期・休止期の期間が長く毛球が丸く膨らんだ毛根)
一次性抜毛根 未熟型サンプル
(退行期の期間が短めで休止期の期間が短く毛根下部が丸くなりきれずに しっぽの様に残った毛根)
|
A二次性抜毛根 (急性抜毛根) 退行期脱毛
(前期型・中期型・後期型など)
|
退行期中に細胞分裂が止まり抜けてしまった毛根です。
つまり 発毛→成長期→退行期→脱毛
局所脱毛症や円形脱毛症・全頭脱毛症・びまん性脱毛症など またその予備軍たこの分類に入ります。
|
二次性抜毛根 サンプル
(後退期に入ってから数日で抜けた毛根)
|
B三次性抜毛根 (急性抜毛根) 成長期脱毛
(前期型・中期型・後期型など)
|
成長期中に細胞分裂が止まり抜けてしまった毛根です。
つまり 発毛→成長期→脱毛
毛髪の成長が止まってから数日から2週間以内で脱毛した毛根です。
円形脱毛症・全頭脱毛症・びまん性脱毛症・薬性脱毛・抗癌剤副作用などもこの分類に入ります。
|
三次性抜毛根 早期型サンプル
(毛髪の成長が止まってから数日で抜けた毛球が無い毛根)
三次性抜毛根 円形脱毛症サンプル
(成長期途中で成長を急激に止めて毛根が尖っている毛根)
|
C四次性抜毛根 (偽性抜毛根)
(人為型・損傷型・機械型など)
|
成長期の途中で抜けた状態の毛根です。
つまり 発毛→成長期→脱毛
自然に抜けた物ではなく 物理的牽引により無理やり抜いたり、ちぎれたりした毛根です。
基本的には抜け毛とは言えないですが 便宜上分類します。
トリコチロマニア・円形脱毛症によるちぎれ毛などもこの分類に入ります |
四次性抜毛根 損傷型サンプル
(一時的に毛母細胞の機能が著しく低下した、細く弱い部分でちぎれた毛)
四次性抜毛根 人為型サンプル
(成長期毛を無理やり抜いた毛根)
※ゼリー状の物は内毛根鞘
|
|